【会社経営の健康診断を行ってください】(企業が患う4大疾病)その2 経営コラム Vol.22

【会社経営の健康診断を行ってください】(企業が患う4大疾病)その2 経営コラム Vol.22

…前回のつづき

会社(経営)の健康状態を診断してみましょう。
人間には病気を確認する健康診断と、病気を治療する医療の仕組みがあります。一方、会社に同様の仕組みはありません。病気になっても気付かず、治療することもできません。そもそも会社の患う病と言う概念すらありません。企業の病と治療法について検証してみましょう。

◆ 病名1:分散症候群
◆ 病名2:安売り症候群
についてはこちら⇒ http://on.fb.me/Qqo26Y

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◆ 病名3:前のめり症候群

○ 会社の実力以上に事業を攻めすぎる、組織を大きくし過ぎる病です。

【原因】
経営には山と谷があることを知らないことが原因です。
上手く行かないことを想定しない経営者は攻め続けてしまいます。経営は山で伸ばして谷で固める、山の次に必ずやってくる谷を想定しましょう。谷を想定しないからこの病にかかるのでしょう。

【症状】
持ち合わせた経営資源のすべてを出し切って、ぎりぎりの経営を行っています。ひとつ判断が狂うと、一挙に経営の根幹が揺らぎかねない状況に陥ります。

企業経営においてはどうしてもこのステージを避けられないこともありますが、可能な限り回避すべきです。それを恒常的につづけていると、会社も社長も疲れ果ててしまいます。極めて危険な状況です。早期の治療が必要です。

【対策】
変化に対応できる柔軟性(Flexible)のある企業体を維持してください。
・事業を攻め過ぎないでください。
・ビジネスモデルを早期に固め過ぎないでください。
・経営の推移を小まめに把握してください。

経営者は事業を前に攻め過ぎる傾向にあります。出来る社長ほど顕著です。行き過ぎるデメリットは、遅れるデメリットよりもはるかに大きくなります。

少し遅れながら攻めてください。ビジネスモデルも柔軟に変化させてください。そして、経営状況を常に把握してください。

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◆ 病名4:お人好し症候群

○ 判断が総じて甘く・ゆるくなっています。

【原因】
胆力の欠落と人の好さが原因です。
胆力は長期間、長時間は継続できません。また、人の好さが災いして、嫌なことを先送りしがちです。胆力の維持できる範囲内で判断する、嫌なこと、厳しいことを臆さずはっきり口に出す。これを意識しないと、甘い・ゆるい経営になってしまいます。

【症状】
一歩間違えると仲良し倶楽部になってしまいます。
企業経営はぴりぴりと張り詰める緊張感の中で行うものです。一つ一つの判断が生死を分け、どちらかと言うと楽しいことより嫌なこと、厳しいことが多いはずです。

だから、気を休める時間が必要であり、余暇を求めるのです。これが逆転している状態が常態化している企業は危険です。

【対策】
経営判断を明確に(Clearly)にしてください。
・経営判断に『甘さ』『ゆるさ』を持ち込まないでください。
・NOといえる経営者になってください。
・数値(目標、結果)管理を最小単位で徹底してください。

人の好さは、会社に『甘さ』『ゆるさ』を蔓延させ、会社を破滅に導きます。心に一匹の鬼を持って経営判断を行ってください。

嫌なことに対してもはっきりNOと言える経営者であってください。また、数値管理を最小単位まで落とし込んでください。

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