【借換保証制度による資金繰り改善】実践コラム Vol.12

【借換保証制度による資金繰り改善】実践コラム Vol.12

今月初めに平成25度の補正予算が成立しました。
そのうち中小企業・小規模事業者の資金繰り支援対策費として、1,352億円の予算が計上されております。いくつかの資金繰り支援策がありますが、その中のひとつである、「借換保証制度の推進」について解説します。

借換保証制度は、現在、保証協会の保証付借入を行っている方が対象です。複数本に分かれている借入を1本にまとめ、返済のペースを見直すことで月々の返済額を減らすことが狙いです。

<借換のイメージ>
・借入1 残債 500万円 毎月返済額20万円 残り2年
・借入2 残債1,000万円 毎月返済額28万円 残り3年
合計  残債1,500万円 毎月返済額48万円

(上記借入を一本化)
・借入A 借入1,500万円 毎月返済額25万円 1年据置後5年

○1年間据え置かれた後、返済額が23万円軽減されますので、資金繰りが大変楽になります。また、審査が通れば増額で借り換えることも可能です。

借換保証制度は、資金繰りが厳しい時に利用できますが、リスケジュールではありませんので、今後の新規借入に影響はありません。ただ、何となく後ろ向きの制度の様に感じるため、利用をためらう経営者の方もいるかと思います。

一度契約した借入の返済予定を変更することは、愉快なことではありません。計画通りに返済が出来なくなりそうな時はもちろん、本当に返済が出来なくなった時でさえも、無理して返済をしようとしてしまいます。

その結果、借入の返済を行うために、より悪い条件で新たな借入を行ってしまいます。このサイクルに一度陥ってしまうと、抜け出すことは極めて困難です。この段階に陥って初めて当事務所に相談に来られる方も少なくありません。

資金に関する対処はとにかくスピードが重要です。
体力があるうちであれば、政府の施策も含めて、出来ることはたくさん
あります。少しでも資金に不安を感じたら、問題を先送りせず、当事務所に相談してください。

○ 銀行対応に関するご相談は、銀行融資プランナー協会正会員事務所である当事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。

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